アンティパスト
アンティパスト(Antipasto)は、「食事の前」という意味であり(ラテン語で"ante"は「前」、"pastus"は「食事」を意味する)、正式なイタリア料理のコースの最初に出される料理である。伝統的なアンティパストには、肉、オリーブ、トウガラシ、キノコ、アンチョビ、アーティチョークの芯、様々なチーズ(プロヴォローネやモッツァレッラ等)の塩漬け、肉や野菜の酢漬けやオイル漬け等がある。
アンティパストの内容は、地域によりかなり異なる。南イタリアでは海水魚や塩漬け肉(ソプレサッタやンドゥイヤ等)、北イタリアでは別の種類の塩漬け肉やキノコ、また特に湖の近くでは淡水魚等が一般的である。また地域によってチーズの種類もかなり異なる。
オードブルと似ているが、アンティパストはテーブルで提供され、イタリア料理の公式な始まりを告げるものである。スターターやアントレと呼ばれることもある。